この動画と文章は、生徒さん向けのレッスン内容確認とKindle本の補足です。
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この動画は生徒さん向けのレッスン内容確認とKindle本の補足です。(レッスンについて)https://www.nakavoice.com
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口腔の圧縮です。特に前側に圧縮を寄せます。声は口からは出しません。声を口から出すという発想が息漏れの主な原因です。発声時の息は総量よりも常に変化し続ける圧力に対応させる必要があります。唇と口腔を開き過ぎると圧力の制御が少し不能になり、声が小さく、また弱くなります。高い声も出にくくなります。口から声が出ているという事実は不正確であり、実際は発声時に使われた息を排出しているという感覚の方が将来性があります。
2 母音は前側で作ります。前側の感触をつかんだ後で、中央や後方の意識を含ませます。この作業が表現です。基本的に初期の段階では、歌わずに発声練習のみに没頭すると良いです。歌いたくても我慢する根性が必要です。歌は声を育てません。歌は声質の変化の手数を増やすだけです。基礎の部分に変化が紛れ込むと歌い手としての寿命を縮めます。
3 51(呼気による声)-49(吸気による止め)=2(支えのある声、打ち消し合った49が支え)
声の闘争は決着をつけません。対立させたまま歌い始め、そのまま歌い終えることになります。
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音程の隙です。声は出している時点で下がろうとします。筋肉の疲労により常に隙がついてまわります。ドレミレドの上行下行の場合、特に音の高さが変化する一瞬で下がろうとします。そのため高さを保持するための適切な緊張が必要です。弛緩すると下がります。下がらない意識を持ち、高くあろうとすることで普通の高さを維持します。呼吸筋がある程度育ったら普通に出して普通の音の高さを狙います。上行と下行では下行の方が難しくなります。上行と下行の発声練習は上行したものが元の高さに戻るという意識では不十分で、上行の練習(ドレミ)と下行の練習(ミレド)であるという意識が必要です。
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発声の基礎において、声道には閉塞感が必要になります。開けるという作業は閉じた状態が感じられるからこそです。勝手に開く、あるいは勝手に閉じる、この一連の筋肉の機微を両方の力で支持します。アッポッジョは支えではなく相互支持となります。このときに平素の感覚が生まれます。指導者によっては「何もしない」と説明されたりします。平素の状態だから「何もしない」と言えるのであり、しかし実際は非常に微細な操作をしているということになります。人それぞれに与えられた「才能」が、この感覚を無視するのか重視するのか、メソッドの違いはここで生まれます。
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吸気筋と呼気筋はお互いが連携し、その結果バランスを生んでいます。「息を吸うように声を出す」という古くからの教えは、極端な比喩ではなく事実です。筋肉の収縮により息を吸っている感覚が発声時に生まれます。声を出し続けている瞬間の出来事なので、息を止めて声を出している感覚に近いです。「息を回す」という比喩も同様で、円環の中での操作感なので「回す」という感覚の中に、吸気の感覚を引きずった呼気による発声と言えます。
(参考文献)
https://www.amazon.co.jp/Shinji-Nakayama/e/B0718V3SFQ/ref=zg_bs_2293031051_bl_16?_encoding=UTF8&refRID=3RK9Y2WHP014PKDGBZ22
(参考動画)
https://youtu.be/8IbQnwkh7uM