声の種類と合唱のパート分け
合唱では入部のときにパート分けが行われます。入部当時のパート分けは基本的に高い声が出るか、低い声が出るかで決められます。しかし、声楽の声は高低だけでなく重い軽いやパッサッジョの理解が必要なので、少し聴いただけでは判断できません。また、団体によってはパートの人数や声量のバランスを重視してしまい、結果的に合わないパートを歌うことになってしまう場合もあります。
合唱のパートは深くこだわったりせずに、女声ならソプラノとメゾとアルト、男声ならテノールとバリトンとバス、すべてのパートを歌えるように発声練習をすることが大切です。
練習を繰り返すことで、本来のパートが分かってきます。入部当時のパートがずっと続くというわけではありません。
テノール(バス)であることに気が付かずに、バス(テノール)を歌い続けると、伸び悩んだり、癖のある声になったり、限りある練習時間の浪費になったりします。
ときどきパート編成を見直すことも、個人個人のためには必要です。
(ポイント)
基本的に合唱のパートを瞬時に聴き分けることは不可能です。発声練習の過程で声の質や高低、パッサッジョの位置は変化します。
入団直後にパートを断定することは不可能に近く、決めつけは危険です。
どのパートを歌うことになっても大丈夫なように、幅広い音域を鍛えておく必要があります。また、合唱団全体のボイストレーニングはそれぞれの声が混ざり正確な判別がつかなくなる場合があるので、個人のボイストレーニングが適切です。
ここの文章は、私が執筆したKindleのボイトレ本の内容から一部を抜粋し、改変したものです。
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