「のどを開けることは間違いだ。本来はのどを●●させるようにするという意味だ。しかし日本人は『心を開く』『胸襟を開く』など『開く』という言葉が大好きだ。それが日本人の発声を狂わせた。むしろ口の中はぺっちゃんこでいいんだ。そして次第に●●●●ながら●●●ようにするんだ」という言葉を私は学生のころ、とある教授から聞きました。何を言っているのだろう?と私は思いました。しかし教授が熱心に語るので、とりあえず「わかりました(わかってない)」と言いました。
しかし、今になって思えば確かにあの言葉は正しかったように感じます。今現在、多くの発声指導で「のどを開ける」ことは絶対的に正しいこととされています。
しかし、違います。結果的にのどは開きますが、その過程が重要になります。いきなりのどを開けさせても、一時的に声が良くなったように感じるだけです。
「のどを開ける」という言葉を一度忘れて練習すると良いです。発声は複雑な作業の同時進行です。「のどを開ける」という一言で大丈夫ということはありません。
【出張レッスンについて】
レッスンは平日の夕方が比較的空いています。また、合唱部への出張ボイトレも行っています。